給湯器を知ろう
こんにちは、四つ葉工房です。
今日は「給湯器」について。その中でもオール電化住宅に使われる「エコキュート」に限定したお話です。
給湯器をお施主さん側からオール電化にするか、ガス併用にするか以外で指定されることはほぼ無いと思います。
むしろ引き渡しまでどのような給湯器が付くのか知らされないことが多いような気さえします。
でもエコキュートにも大切な項目がありますので、後で不満が出ないように確認しておきましょう。
エコキュートの選定にはタンク容量、高圧給湯、JIS効率、初期費用の4つのポイントが重要です。
①タンク容量
まず、タンク容量は家族構成によって選びます。
例えば、子供1人の3人家族なら370Lが適しているかと思います。子供3人の5人家族であれば460Lが理想です。
4人家族がもっとも悩むところですが、お施主様のライフスタイルやお子様の年齢で判断してご提案させていただいております。
②高圧給湯
次に、高圧給湯について。高圧給湯とは水圧の弱さを補うものです。
アパートなどはガス給湯器が多いので、特にアパートに住んでいて新居に引っ越す際は注意が必要です。通常のエコキュートだと人によっては、シャワーの水圧が弱く感じるかもしれません。
水圧を気にされる方は高圧タイプをお勧めします。
③年間給湯保温効率(JIS効率)
なじみのない言葉ではないでしょうか。
建築会社の営業、設計、監督など家づくりに関わっている人も知っている人は少ないのでは?というくらい知名度は低いです。
でもなぜ重要かというと、光熱費にダイレクトに関わってくるからです。
一般的に普及しているエコキュートのJIS効率は3.2程度。
当社で推奨しているエコキュートはJIS効率が3.8ですので、年間光熱費に換算すると約6,000円、給湯器の寿命と言われている10年で換算すると約60,000円変わる計算になります。
もちろんエコな設備を選べば少し値段は上がりますので、お得感は薄れます。ただ、エコを意識しているならJIS効率に目を向けるのもアリです。
④イニシャルコスト(初期費用)
生活するうえで必須なエコキュートですが、価格は様々。これまで説明してきたタンク容量、高圧給湯タイプ、JIS効率なども良いものを選べばその分費用は上がります。
それ以外にも各メーカーごとに様々な機能を付けた高級グレードのエコキュートはいいお値段です。
予算に合わせて、ご自身にとって最適なエコキュートを選定しましょう。
最後に
資料:資源エネルギー庁「平成28年度エネルギーに関する年次報告」(エネルギー白書2017)
世帯当たりのエネルギー消費原単位(2015年度 32,895×106J/世帯)と
用途別エネルギー消費における比率
給湯器の消費エネルギー占有率は家庭内で約3割で、第1位です。知識をプロ並みに持つ必要はありませんが、基本的なポイントを押さえておくと良いでしょう。それでは、また(^^)/