エアコンを決める際の注意点
<エアコンの選び方>
エアコンを購入する際に、多くの方が部屋の大きさ(畳数)を基準に選んでいると思います。
しかし、建物のスペックや断熱性能によってエアコンの効果や温度上昇速度は異なります。
例)同じ20畳でもプレハブのような建物と断熱がしっかりしている小屋の中ではエアコンの効きや、
温度の上昇速度は違います。
表示されている畳数だけに依存するのは正しい選び方ではありません。
エアコンメーカーはあらゆる家に対応するために無断熱を想定しているためです。
畳数だけでなく、建物の特性や環境も考慮して適切なエアコンを選ぶことが重要です。
<エアコンの特性とは?>
エアコンは、室内の温熱環境を調整し、設定した温度になるように機能しています。
例えば、夏32℃の暑い部屋で27℃に温度を落としたい場合、エアコンでは27℃に設定します。
運転中は設定温度まで電力を消費しますが、設定された温度(今回の例だと27℃)に達すると、その室温をキープするための省エネ運転となります。
ここでエアコンの特性が現れます。
エアコンが省エネで動いている時、小さな畳数のエアコンは燃費がいいんです。
例えば、、、
6畳用のエアコンと8畳用のエアコンで27℃の冷房を設定したとします。
設定温度に到達しそれを維持するための省エネ運転になった場合は容量の小さい6畳用エアコンの方が電気の消耗が少ないということです。
なので、省エネ運転の際に必要以上の大きさのエアコンだと逆に電気代がかかってしまうということです。
現代のエアコンは性能が進化しているため、店頭に表示されている14畳用エアコン一台で2階建て35坪くらいのお家の、すべての部屋の暖房を、まかなえてしまうことも珍しくありません(もちろん断熱性能などの条件によります)。
<まとめ>
夏は外から熱が入り込もうとし、冬は室内の暖かさが外に逃げようとします。
だから、建物の断熱性や遮熱性、換気の影響などを考慮して、必要なエアコンの畳数を計算するのが理想的です。
ただし、適切な計算をせずに畳数を小さくすると、エアコンがパワー不足で「エアコンをつけているのに暑い(寒い)」という問題が起こることもあります。
地域の気温や設定温度なども個人によって異なるので、それらを計算に考慮することも重要です。
当社では、お客様の家の暖冷房能力の計算も行っています。適切なエアコンを選ぶことで電気代を節約するだけでなく、無駄な出費を避けることもできます。
カタログには他にも興味深い情報が詰まっていますので、もっと詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。